♪ 前置き ♪
ジュエリーのお手入れ方法は「やわらかい布または革(セーム革)でのからぶき」が一般的に推奨されています。
その他に一般的なこととして、化粧品、香水、温泉など、中に刺激を与える成分がはいっている可能性のあるものは、
直接触れさせない方がいいです。
水も、蒸留水・純水・精製水などと呼ばれる不純物を取り去った水以外は基本的には避けた方がいいでしょう。
♪オパールのお手入れ方法♪
「オパールのお手入れ方法は?」という個別のお問合せをお客様よりいただきましたので、 鑑別の先生にご相談したところ、上記以外で次のような留意点を見解としてお寄せいただきました。
せっかくの情報ですので、皆様と共有したいと思い、 こちらのページに公開することに致しました。
ご参考になれば幸いです。
①
昔はまちがった情報で、オパールを水につけることがあったが、
実はオパールを水に入れてまた乾かす、ということを繰り返すとオパールが劣化するので、
やめた方がいい。
店長補足:
これは衝撃の事実ではないでしょうか?! o(゜゜o)
オパールは水に入れてもいい宝石と、広く信じられています。
卸業者でも水を入れた瓶に保管しているところがありました。(今もあるかもしれません。)
でも問題は水から出した後ですよね。装身具として身に着ける時は水がない状態ですから。
もともと特別に水分量の多いオパールですと、乾燥するとバランスがくずれて割れることがあるかもしれません。
でも当社では今のところそういう経験はありませんので、かなりまれなことだと思います。
最近(2010年頃から)世界的に出回ってきたエチオピア・オパール(=ハイドロフェーン・オパール、カメレオン・オパール、 とも呼ばれます)は、綺麗ですが、吸水性が特にあります。
水に入れると表情が変わる、というのをセールスポイントにしているところもありますが、
色や遊色効果が元にもどらなくなる場合があるので、これも水につけるのはやめた方がいいと思います。
②
オパールの組成は不安定なため、色が変わることがあるが、外的条件によるものではなく、
内的条件によるものなので、どのオパールの色が変わるかは、人間にはわからない。
店長補足:
つまり、オパールの場合、注意のしようがないこともある、という意味ですね。|(・o・)|
掘り出して、カットすると、環境が変わったり熱が加わるので、それによって不安定になった状態が安定するまでは、変化する可能性もあると思います。
でも、地中から掘り出し、カットしてからある程度時間がたったものは、それ以上の変化は経験的にあまり起こらないです。
鑑別の先生もそうおっしゃっていました。
当社で素材として使っているオパール系の石は通常結構時間のたったものなので、安定しているはずです。
それでも変わった場合は、オパールならではの自然の表情、ということで愛でていただきたいですが、何か気になる場合がありましたらお知らせください。
ちなみに昔天然のブルーオパールというかなり高額のオパールを扱い、仕入れてからすぐにリングにして、
通販でまとまった個数を販売した後、当社ストック分の何点かの質感がミルキーに変わったことがありました。
お客様のもいくつかは同様に変わったと思うのですが、なぜかクレームゼロでした。
ミルキーなものでも市場価格が高かったからかもしれません。いまだに真相が気になっています。
③
あえて注意点を言えば、あまり太陽光線にさらさない方がいい。
店長補足:
紫外線は、薬品などと同様、化学変化を引き起こす要因となる強い刺激なので、基本的には避けた方がいいものです。
が、通常使用では問題ないと思います。 先生に確認したら、
「長時間太陽光線のもとに置いておくようなことでなければ問題ないでしょう」とのことでした。
つけたまま日光浴、なんてことはなさらないでくださいね。
(^o^)丿
オパールにご興味のある方はこちらもどうぞ ☞オパール
(2014年2月記載)
(引用等はご一報ください)